Brand Story

愉しむをたのしむ

時代の変化の速度が速すぎて

より便利、より多く、より安くという競争に我が社はついていけずに、蚊帳の外になっているのかもしれません。

しかし

便利な暮らしと引き換えに、皆が忘れてしまったかもしれない指のあいだから逃げてしまった暮らしの中の愉しさを、
我が社はこれまでも、そしてこれからも大切に思い続けていきます。

職人の想い

ボタンを押せば製品が出来上がるような環境ではありません。

鋳物工場では、砂を握ってその感触を確かめ、溶かした鉄の色を見つつ汗を流し、重い鋳型を上げ下げしています。
ある意味ではモノ作りの原点に近いのかもしれず、日本では一周遅れているのかもしれません。溶けている鉄はわがままでもありながら、美しく、型を作る砂は毎日のご機嫌を伺わねばならない頑固ものです。

付き合うのも大変ですが、愉しい毎日です。

鉄器を愉しむ

ここで作られたモノは、皆様の暮らしを便利にしたり、楽にするモノではないでしょう。

しかし、改めて愉しさの手応えを感じさせてくれるモノだと思っています。

我が社のモノは、使う上で少し手間がかかるかもしれません。

その手間は愉しさなのだと思っています。

愉しんでいるご自分をたのしんでください。

愉しむをたのしむ

及源鋳造は – 鋳物屋 – です。

たたらを踏んで職工さんたちが、吹い子を吹いて鉄を溶かしていました。3代目の源十郎から「ばほぉばほぉと音がしたものだった」と聞いたことがあります。

鋳型は砂で作ります。砂の湿度は今でも職人の手で測ります。できた型に溶かした鉄を流し込み、中で鉄が満杯になると鉄を流し込むことを止めます。

湯口をモチーフに

この鉄を流し込む入口であり、満杯になったことを知らせてくれる出口でもある穴を、鋳物屋では【湯口】と呼びます。黒い砂の中に、緋色の鉄が鮮やかに見える【湯口】。やがてこの鉄は液体から固体へ変化し、緋色は灰色に変わります。

この【湯口】をモチーフにデザインしたのが、新しい及源鋳造のマークです。

マークの下に英字でOIGENと記した訳は、これからのボーダレスな時代への対応を意味し、CASTIRON1852には、鋳物工場であることをお伝えするとともに、1852年の創業であることを含みました。モノ作り工場の地道な仕事をこのマークが世界に語ってくれ、160年以上続く私たちの伝統を未来へつないでくれることを願っております。