OIGENと暮らす

思いっきり食べて鉄器を愉しむ

鉄器に興味はあるけれどまだ最初の一歩が踏み出せない。そんな方は使いこなしてくれそうなご家族やお友達に鉄器をたくして、まずは食べることだけを思いっきり愉しむというのも一つの手。
東京に、OIGENの鉄器で焼いたパンを思いっきりモグモグ食べて愉しんでくれている5歳の男の子がいます。パンを焼いているおばあちゃんの今と昔の技術をバランスよく使った鉄器の活用法も絶妙です。
そんな鉄器を愉しんでいる先輩お二人から、たのしむコツを探ります。

東京でOIGENの鉄器を愉しんでいる男の子”そうちゃん”。今日の朝ごはんもおばあちゃんが鉄器で焼いてくれた手作りパンです。「食べていいよ」と言われて嬉しそうにパンにかぶりつきます。特に茶色いカリカリの部分がお気に入り。鉄器にバターを多めに塗ると香ばしくて美味しい焦げ目ができるそうです。今日のパンは大好きなレーズン入り。食べるのに夢中になってだんだん表情が真剣になってきました。「一回休憩したら?」とおばあちゃんに心配されてもモグモグカリカリが止まりません。

そうちゃんのパンはいつもこの「タミパン」で焼いています。手に取って近くで見せていただくとほんのり甘い香り。使い続けて染み込んだバターの香りがします。そうちゃんは2歳の時に卵アレルギーになり、一時期市販のパンが食べられなくなっていました。そんな時におばあちゃんがご近所の方からタミパンのことを聞いたそうです。パン焼き器があれば好きな材料で作れます。もちろん卵を使わないパンも。その出会いがきっかけで、そうちゃんは鉄器で焼いたパンが大好きになりました。

そうちゃんのおばあちゃんが初めてタミパンを使った時、紹介してくださった方に「なんでもいいのよ。好きなように作ればいいの。」と言われて気持ちが楽になったそうです。発酵は市販のホームベーカリーにまかせて焼く時は昔ながらのタミパンを使うという、今と昔の技を掛けあわせた絶妙な使い方をされていたことも。今日のパンは小麦粉100g牛乳100mlベーキングパウダー小さじ1を使った発酵させないパンです。そうちゃんの好みに合わせて考えたおばあちゃん流のレシピです。

「そうちゃん、朝ごはん何食べる?」「タミパン!」―そうちゃんにとってタミパンは鉄器の名前ではなくパンの名前。おばあちゃんが焼いてくれた大好きなタミパンをずっとモグモグカリカリおいしそうに食べ続けていました。その食べっぷりを見ているとこちらまで嬉しくなって思わず作ってあげたくなります。そんなお二人を見ていると、70年前にパン焼き器でタミさんが子供たちにパンを焼いていた愉しい時間が時代を越えてタミパンとして今につながり続けていることを感じました。そして、そうちゃんのように食べるのを思いっきり愉しむことは、作る人の愉しさを何倍にもする力があるような気がしました。それは、何十年も末永く鉄器を愛用するコツかもしれません。

OIGENの鉄器(特におこげのおいしさ!)に
惚れこんで西日本からやってきた20代の新人。
そんなKanakoが鉄器を愉しんでいる先輩たちを訪ね歩き
「愉しむをたのしむ」コツを探る日記。


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