久仁子のへや

「クックトップ誕生39周年に寄せて 」 廣川さんからの手紙

oigen

クックトップ誕生39周年に寄せて

廣川あゆみ

 

90年代半ば。全国に直営店及びフランチャイズ店を展開する某ライフスタイルショップでキッチン商品の企画・開発担当をしておりました。幸いに料理をすることも食べることも好きでしたので、食や調理に関わる道具の品揃え、商品企画・開発はとても楽しい仕事でした。

 

当時の流れは、『キッチンユーテンシルズ・キッチンウェア』= 輸入調理器具類(テラコッタ製のオーブンウェア、耐熱ガラス、ブナ材のスパチュラ、今では有名すぎるフランスのホーロー鍋など)、またはレストランやホテルの厨房で使われる『業務用厨房用品』がキーワードでした。ところが、このキーワードからかけ離れた『日本生まれの家庭用品』が店頭での先導役のような役割を果たすようになりました。

 

ある時、一冊の雑誌をめくっていると、はっとするような漆黒の鍋が目に飛び込んできました。美しい曲線と潔い直線。洗練されているのに温かみのあるカタチ。とても新鮮だったのを覚えています。南部鉄器の既存のイメージがひっくり返った瞬間です。それがクックトップとの初めての出会いでした。(実際に目の前にあった訳ではないので、本当の出会いはもう少し後になるのですが。)いいなぁ、格好いいなぁ。この『日本生まれ』の南部鉄鍋に「ひとめ惚れ」です。
それから、その「ひとめ惚れをした鍋」探しが始まります。製造元も連絡先も記載されておらず、水沢という地名、そしてデザイナーの廣瀬慎さんのお名前を頼りに探しました。もちろんインターネットなどはまだまだ普及してないので、電話です。市役所や商工会議所、南部鉄器協会のようなところ・・・。はっきりとは覚えていませんが。とにかく、それらしいところに電話をかけまくって、「こんな鍋を作っている工場を知りませんか?」と。そして、ついに廣瀬さん、そして及源さんを探しだせたのです。

 

店頭にクックトップが並び始めると、売り場が一瞬にして引き締まったのが印象的でした。鉄肌の黒艶と、どうどうとしたその佇まい。デザインの美しさと機能美が備わった鍋です。コトコトと煮込む料理にはもってこい。クックトップで煮込むと、美味しいだけでなくとっても心温まる料理に仕上がります。そして、食卓に置かれても、その姿カタチも格好いい。

 

私がひとめ惚れをした時点で、クックトップはその誕生から既に20年以上もたっていたとは。それからさらに時を経て、39年。よきデザイン、よきモノは時代が移り変わっても、変わることなく新鮮であり続けられるのですね。

 

及源さん、そしてデザイナーの廣瀬さん、ありがとうございます。
クックトップとの出会いによって、『日本生まれ』のモノの価値を再認識することができ、南部鉄器をはじめとする伝統工芸の温故知新の素晴らしき挑戦を知ることができました。これからも、伝統を継ぎつつも、よきモノを生み出してくださることを楽しみに応援させていただきます。

 

oigen

これは、クックトップをはじめて路面店で販売してくれた、有名ライフスタイルショップのバイヤーだった廣川あゆみさんから、クックトップ39周年を迎えた記念として頂いたお手紙です。当時クックトップは、百貨店問屋さんからは全く見向きもされませんでした。百貨店では南部鉄器と言えば、ふるさと鍋、すき焼き鍋、天ぷら鍋の時代で、OIGENがいくらクックトップがカッコいいでしょう!と展示会に出しても相手にされなかったのです。

しかし廣川さんと某ライフスタイルショップがやってくれました!「南部鉄器=ふるさと&民芸品」というイメージをものの見事にぶち壊して新しい価値を見いだしてくれたのです。

今でもそのライフスタイルショップは大人気で営業中です。東京ソラマチにも出店中!!

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