2023年7月31日と8月1日にNHK探検ファクトリーの取材がありました。
31日は演者さん(とスタッフの皆さんが行っていましたが、中川家の礼二さん剛さんとスッチーさんの事)との一発勝負!私たちが頂いた時間はおよそ1時間半。
主として対応するのは、社長の及川、工場長の遠藤、鉄瓶職人の小野、砂練り造型担当の小川原、お料理の中目の5人。
ディレクターさん等は3度下見にいらして打ち合わせをしていただいて、どの場面でどんなことを話すのかを確認したものの、私達はトーシロの5人!!!
当日カンペはご用意お願いしますね!!!
・・・そして取材は無事?終わり、5人で生々しい感想などの座談会をしました。
なぜOIGENに声がかかったの?
私たちで放映60社目だそうですが、なぜ私たちにお声がかかったのかをディレクターさんに聞きましたところ「南部鉄器と言う伝統産業でありながら、進化しているのが魅力。今の生活に合うものを作っている。古さと新しさの共存」とのこと。
古さと言えば、取材を受けた小野は江戸時代から続く“焼型”で鉄瓶を作っていて、技法の継承を行っている。最後に回った造型機では、新しい機械で多くの鉄器をつくる。
鉄瓶の錆止めの技法は今まさに新しい鉄鍋に使われているという進化がある。
なーるほど!ありがたいです。
焼型職人-小野達也
【小野】
私は、焼型の仕事をして鉄瓶を作っています。
当日は作り方を説明したのですが、自分で考えていることをそのまま言語化できるのか疑問でした。
でもディレクターさんがすごく勉強してきたと思うのですが、向こうから質問をしてくれて案外しゃべりやすかった。それにアラレ(※)を押す力加減などの説明も導いてくれた。(※アラレとは鉄瓶のブツブツ模様のこと)
型の説明はスムーズではなかったかもしれないが、まずまず。
《中川家さんとかどうだった?》
タレントさんをほとんど見る機会はなくて、薄目で見ていました!! 《薄目かい!》
すっちーさんは二度見した! え!え!その格好でくるんだ?!と思って。
緊張していて、何を言われたかも覚えていません(-_-;)
砂練りと造型-小川原諒
【小川原】
今回はフライパンの造型だったんです。いつも俺が見学者に見せる場所とは違うところでの撮影だったのでどっちから撮るのか?と思ったり、カメラマンの様子が気になった。
緊張はなかったけど早口になってしまったかな。《それを緊張と言う(-_-;)》
だって、カンペの位置が演者さんと逆方向にあって!キョトっと!あからさまに不自然な俺の顔!
取材陣は多かったですよね(演者さんも入れると21名)。正直、俺のところでは時間がなさ過ぎだったのでは?
《中川家さんとかどうだった?》
そうそう、剛さんがカメラの回っていない時に寄って来て、型を見て「すごいっすね」と言ってくれて、コミュニケーションがとれた!
【遠藤】
お兄ちゃん(剛さん)は実際触って行ったな。小野のアラレも触って行ったね。
【小川原】
俺は、お兄ちゃんに会いたかったのでめっちゃ嬉しい!
そして、自分はこの撮影を経験して一皮むけたなと思った。《えっ何々?》
次、撮影があった時にもっといい話ができそうだってことです!《さすが小川原君》
工場の案内-工場長・遠藤敬蔵
【遠藤】
すごく暑い日で、撮影も大変だったと思う(工場内36℃)
工場の中は風通しが悪くて、実は演者さんの撮影終了後の昼すぎに俺がめまい起こしてしまった。
蒸し風呂状態だった(-_-;)
慣れているんだけどひどかった(-_-;) 《お疲れ!緊張もあっただろうしね》
さて、俺は社長から引き継いで工場の中を案内したんだけど、喋ることも多くて、
絡みのタイミングがね(笑笑)
《どういうこと?》
小野君や小川原君が話している途中で俺が入るセリフがあったんだけどめちゃくちゃずれたり、先走って話してしまって(笑)
ディレクターさんが、カンペの「ここ!ここ!」と指さしているんだけど、もう今それしゃべっちゃったよ (-_-;)って。
造型機のところでなんて、ディレクターさんの手書きのカンペが出てきた!《えっ!いきなりじゃん》
それって俺の若い時の失敗の話だったんだけど、剛さんが「ふーん それでも工場長になれたから良かったね」って、うまく絡んでくれた(笑)
で、そんなこんなで目線がちょろちょろしてしまった。
前に地方局に出た時にもやってしまってカッコ悪いなーと思っていたんだけど。
《全国放送でやってしまいましたね!》
大阪の人だからうまくつないでくれるだろう《そこ?》
今回、撮り直しが無かった「止めねーんだ」と思った!(-_-;)
【小野】
そこそこ、そこですよ!!
《タイムスケジュールが現場は大変だったじゃん?》
8月1日はカメラが主体で動いていたんだけど、職制がらドキドキしながら引率した。機材のケーブルが引っ掛かりそうになったり、普通に見えても実は熱いものがあったり危ない部面もあったー!!
俺のように演者さんとしゃべる人もいれば、後ろから安全をサポートするスタッフが欲しかったと痛感した。
いい絵を撮りたいことはわかるので、事故は未然に防いでやりたい。
そうそう、カメラさんには安全帯をつけて引っ張ろうかと思った時があった(-_-;)《ヒヤリハットかい!》
お料理-中目宏美
【中目】
私は、皆さんと違ってセリフはなくて、実演でのお料理です。
野菜炒めをしたりですね。
《9品を3回作ったよね》
そうですそうです(笑)
撮影自体はあっという間だったけど 裏の準備が大変でした。
撮影では社長がしゃべって、私は作って「できました」くらいだったのですが
おいしいと言ってもらってしっかり食べてもらいました。剛さんはすっちーさんのを奪って食べていました(笑)
《スタッフさんに嬉しいことを言われたよね》
そうそう、皆さんたくさんロケで食べるシーンを取っているけれども、剛さんはうそが付けない人みたいで、わかりやすいんですって。
あれは本気で美味しいって食べていたんですよ。
あれは本気のやつですから。って言っていただきまして、「じゃ、よかった!」と思いました。
その日のうちにお料理は別撮りしました。
スタッフさんが一生懸命で、時間をかけておいしそうな絵を撮るためにすごかったと思いました。
《何か言われた?》
剛さんに「お料理得意なの?」と聞かれたので「お菓子が好きです」と答えてちょっとだけ話もしました。
撮影された鉄器たち
鉄瓶繰口柚子アラレ
3人は鉄瓶から白湯を淹れて、たくさん飲んでいた!
【社長】
鉄瓶の白湯を飲んでの違いが判るのか?の実験では、まず飲んだ礼二さんに「わかるんですか?」と聞いたら「わかる!」ときっぱり言われたのよ。
そして、3人が自分たちで鉄瓶から白湯を注いで何度も飲んで、びっくりしました!
剛さんが「これって薬を飲むのにいい」って言ったらすっちーさんが「えっ!珈琲じゃなくて薬!?」ってすかさず言ったのでスタッフさんは笑いをこらえていた。
芸人さん3人のアドリブには私は大笑いしてしまいました。
そうそう、礼二さんから韓国の話題をふられたのでもちろん「カムサムニダ」と言いましたよ!「カムサムニダ」と返してもらったのも嬉しかったですね。
全国の人が見てくれて南部鉄器を知ってもらって、
岩手に来るならOIGENで工場見学できるかもと思って頂いたらどう思う?
あの職人さんに会いたいとか思われるかもしれないよ。
【小野】
わざわざ遠くから来ていただけるのはありがたいことですし、お買上頂いたらOIGENのファンになってくれたら嬉しい事です。
小川原君、全国の方があなたの顔を見てしまうねぇ。
【小川原】
忘れないでほしい!
テレビで映るかわかんないですけど、俺すげぇ顔をして最後の方なんかこーんな顔してテンション上がっちゃって。ここしかないかなと頑張ったんです。
海外のお客様を連れて俺のところまで来てくれることも多いけど、そういう人が増えてくれるとうれしいなー。Oh!と言われてこっちもオーと!
奥まった作業場なんですが、近くまで来てくれると愉しい。
【遠藤】
やっぱりね、例えば食品の会社さんであれば食べるのが当たり前だけど、鉄屋さん、熔けた鉄を相手にして真っ黒になって仕事している会社で、それが最後に食べることができます。まで収録できる会社はそんなにないんじゃないですか?
タレントさんがおいしく食べた。これが全国の皆さんに伝わればすごいなと思います。
放映は以下の通りを予定しております。
NHK総合
2023年10月14日(土)午後0:15-0:40
再放送:10月20日(金)午後11:05-11:30
※放送内容は予告なく変更となる場合がございます。