5月31日、生型造型の手造り(手込めという技法)の研修会。OIGENの手込め職人だった小野寺良夫さんにご協力いただいて、【寄せ返し】という技法を鈴木と菊池が習いました。
小野寺さんのまずはお手本。木枠に原型を置いて肌砂を万遍なく敷いて始まりました。
この手込めは、機械ではできない形や少量の商品などを作る技法で、熟練を要します。OIGENでは、生型手込め職人の技能の鍛錬プロジェクトもスタート!
小野寺さんの段取りを覚えて鈴木スタート。なかなか丁寧です!
同じく菊池も見よう見まねで作り終えて、いよいよ注湯。
型をばらして…おーし!できてる!
お疲れ様でした!の記念撮影。
私たちの商品は、しとっと湿った砂を操ることで生まれます。この手込め技法だけでなく機械で作る鍋もしとっとした砂が鋳物に表情を与えてくれます。このしとっとした湿った砂の中に1500℃の鉄が流れて、固まっていくのです。鉄を溶かす技法は大陸から大昔に日本列島にもたらされたものでしょうが、その技法を高めて道具として根付かせたのは、モノづくりに一生懸命だった職人たちの技術の伝承です。
経済活動からいうと、【寄せ返し】で作る商品は、職人にしか作れないし、高いし、数もできないので、外されてしまうものですが、代々の職人からいただいてきた技の伝承が途切れることがあってはならないと、OIGENは考えます。手込め職人が作る面白い商品に期待わくわくです!
それともう一つの手造りの話題です。東京営業所の新人営業マンが研修で手作り鉄瓶に挑戦!手作り鉄瓶は伝統的な焼型技法で作ります。
東京営業所と言っても、モノづくりメーカーの営業所ですから、鋳物を知らずしてどうする!鉄瓶職人(見習い)の小野の熱心な指導のかいもあり、何とか焼型鉄瓶を完成させました!お見事!