【安売り】と【職人の価値】

あるお客様からご質問が来ました。 「某サイトを見ています。新亀甲アラレという鉄瓶が31％引きで売られています。これはOIGENの商品ですか？」

OIGENの公式サイトは、oigen.jpだけです。

私どもは、このように他のサイトが安さで販売をおこなうことに、いつも疑問と辛い気持ちを持ちます。 安売りサイトの社長様方に申し上げたい。一度及源鋳造の工場見学にいらしていただけませんか？ 夏の工場の気温が35℃を超える時、または冬の手足が凍る寒さの時等いかがでしょう。
　　 安売りサイトのご担当者様、鉄器をお使いですか？ 鉄瓶でお茶をお飲みでしょうか？ 900年の伝統を、手に砂を握りながら、1500℃の溶けた鉄に向き合いながら、継承している職人の事をお考えになったことはございますか？

【安売り】は職人の価値を削ります。

日本の工芸が、安売りサイトに悲鳴を上げています。 数百年間、手技をつないできたすべての産地が悲鳴を上げています。

鉄器の寿命は優に50年を超えます。

今ここで10000円の商品が3000円割引されて、7000円で手にしたとして、計算してみてください。
50年で割ってみてください。どれくらいの差があるものでしょうか？

1年で60円、1カ月5円、1日0.164円です。

その差は、喜ばしいものなのでしょうか。

どうぞ、職人たちの誇りを切り売りしないでください。

私たちが守るべきものが伝統です。それは人が育てて継承するもの。 職人たちは、昨日よりもいいものをと思うから努力をしています。 日本の工芸を応援してください。ぜひ公式サイトからのお求めをお願いします。 私どもは責任をもって、お問合せにもお答えいたします。

日本の伝統工芸の価値を価格だけで判断しないでいただきたいのです。

節にお願い申し上げます。