今回は炊いたご飯で作る夏にぴったりな“いかめし”をご紹介します。今が旬の大葉と茗荷は、細切りにすることで食感と風味の両方をお愉しみいただけます。大葉、茗荷、ごま油をご飯に混ぜたら、イカに詰めてフライパンで蒸し焼きに。トマトと梅干しの爽やかな酸味のソースをかけてさっぱりお召し上がりください。
茗荷と大葉のイカメシ
【材料】
イカメシ |
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イカ(胴体20cmくらい) | ... | 2杯 |
ご飯 | ... | お茶碗1杯(150gくらい) |
炊き立ての場合は粗熱を取る | ||
ごま油 | ... | 小さじ2 |
茗荷 | ... | 2つ |
大葉 | ... | 10枚 |
塩 | ... | ひとつまみ |
ソース |
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トマト | ... | 1個 |
梅干し | ... | 3~4個 |
油 | ... | 適量 |
爪楊枝 | ... | 2本 |
【手順】
- 1.イカのワタを取り、胴と足を掴んで引き離す。
イカの胴からワタを取る。イカの胴とワタがくっついている部分をはがし、胴と足を掴んでゆっくり引き離す。
- 2.胴の中の軟骨と内臓を処理し、水気をとる。
イカの胴の中の軟骨を抜き取る。中に残っている内臓を水で洗い流し、キッチンペーパーなどで水気を拭き取る。
- 3.茗荷と大葉を細切りにし、ごま油、塩と一緒にご飯に混ぜる。
茗荷と大葉を細切りにし、冷ましたご飯に加える。(大葉は仕上げ用に少し取っておく。)
ごま油、塩も加えて混ぜる。 - 4.トマトをカットして叩いた梅干しと合わせる。
トマトは1cm角くらいにカットし、梅干しは種を取り除き包丁で叩く。トマトと梅干しを合わせる。 - 5.イカにご飯を入れ、爪楊枝で止める。
イカ1杯に対してご飯を1/2程入れて、爪楊枝で口を止める。 - 6.フライパンを熱して油を馴染ませる。イカを並べ蓋を閉め弱火で4~5分焼く。
フライパンを熱して、油を馴染ませる。イカを並べたら蓋を閉めて弱火で4~5分焼く。
- 7.イカをひっくり返してもう片面も焼く。
イカをひっくり返し、蓋を閉めて弱火で3分焼く。 - 8.4のソースをイカの上にかけ、蓋を閉め弱火で2分程弱火にかけたら止める。
4のソースをイカの上にかけ、再度蓋を閉めて弱火にかける。2分程かけたら火を止める。 - 9.食べやすい大きさにカットして大葉をのせて完成。
イカメシを食べやすい大きさにカットする。取っておいた大葉をのせたら完成。
POINT!
※イカはどんな大きさでもOK。大きさに合わせたご飯の量を詰めてください。
※イカに詰めるご飯の量は8分目を目安に。入れすぎると切った時にご飯が出てきてしまいます。
今回使用した鉄器
「陸兆 フィッシュパン」
陸兆 フィッシュパン
陸兆 フィッシュパン
工芸家・故小笠原陸兆がつくった他には無いオリジナリティあふれる鉄フライパン。楕円形の胴体から伸びるくびれのある持ち手が特徴的です。形状、専用の蓋、鉄ならではの蓄熱性を活かした調理は勿論のこと、そのまま食卓に出せばテーブルウェアとしても活躍します。
レシピ監修 美里さんより
暑い夏でも食べたくなるイカメシをイメージしてレシピを制作しました。ご飯にごま油と茗荷、大葉を混ぜ込み、ソースはトマトと梅干で。ご飯は生米ではなく、炊いたご飯をイカに詰めるので、イカの表面に良い焦げがつくまで蒸し焼きにし、ソースが馴染めば完成です。
フィッシュパンは、蒸し焼き料理に適していると思います。蓋をすることで食材の水分が早く蒸発することを防ぎ、表面だけ先に焦げてしまうようなことはありません。余分な水分は取っ手の根元にある蒸気口から逃げるので、食材が水分でべったりすることはなく、しっかりと美味しい焦げもつけてくれます。鍋に程良い深さもあるので、ソース等を一緒に煮込む料理も良いと思います。
レシピ/料理 植山美里
【プロフィール】HP:Misato Ueyama
1990年京都生まれ。料理を通して食と自然がつながることをテーマに人が集まる場作りに従事。京都、徳島を経て、より“心地よく素のまま”でいられる環境を追い求め、自然豊かな岩手の地に。集まった人や食材、空間とのセッションのような料理を目指す。