及源が受け継ぐ南部鉄器の伝統には、伝統と共に未来の人達との対話が潜んでいます。
未来の人達の対話とは、環境・資源・健康・文化・民族・ライフスタイル等々の伝統とそのありようを世界の子供や孫の世代に問いかけ、想像して、その思いを創造することです。及源は、五感を刺激するモノで、暮らしのシーンにコトの起動を計ります。これを使うと「幸せになれる」と思える商品です。
及源の製品は、20世紀のモダニズムが支配した世界に在っては、不要不急の存在でした。 且つ、伝統産業の伝統は克服されるべきものでもありました。しかし、21世紀に入って、モダニズムの限界が露呈し始めると、伝統産業の克服されるべきであった伝統が生み出す エシカル製品が、心を満たす不用の用として、世界が評価し始めています。
エシカル(ethical)とは、「倫理的」「道徳上」という意味の形容詞である。近年は、英語圏を中心に倫理的活動を「エシカル(ethical)○○○○」と表現し、エシカル「倫理的=環境保全や社会貢献」という意味合いとして用いられる様になっています。
身近な倫理的活動としては、主にエシカルコンシューマリズムが挙げられます。例えば、高級なものを買って自慢げに「どや顔」をするブランド消費でも、安くて品質の良いものを買うコスパ消費でなく、倫理的・道徳的に正しいものを購入し、自然に人の役に立てるのがエシカル消費です。東北の高級で贅沢なお酒を飲む事も被災地支援とも考えられます。20世紀は科学・技術の時代。科学技術に国籍はなく文化性も地域性も歴史性も関係ない。(2011.01.30.・建築とは何か.藤森照信)
これが金融工学を含め、世界を席巻しているグローバリズムです。このグローバリズムを裏打ちしているのがリバタリアニズム(英: libertarianism) です。完全自由主義、自由至上主義、等と訳されています。自由至上主義者が=リバタリアン。 政治や経済等の分野で、自由主義思想の中でも特に個人主義的な自由を重視する政治思想で、リバタリアニズムは、他者の権利を侵害しない限り、各個人の自由を最大限尊重すべきだとします。現代は、このリバタリアンの操る金融工学や、禿鷹ファンド等とも呼ばれるヘッジファンドが、ローカリティを溶かしているのではないでしょうか。
リバタリアニズムが、宗教に代る科学・技術への信仰を基に、経済的な豊かさへの欲望を競って世界に展開したモダニズム(合理主義・合利主義)は、確かに王や宗教への反権威として、富みや人を解放すると言う側面もありました。が、その解放された人間の際限のない欲望が、命を脅かしかねない環境状況に至らしめたのが20世紀。21世紀に入って、その状況に対応すべく、エシカルなる形容詞が急激にクローズアップされています。
及源の行動規範は Think local Act global
中村 宏 | |
1963年 | 多摩美術大学卒 |
老舗百貨店入社 | |
1982年 | 老舗百貨店退社後、 MD・企画・デザイン事務所 設立 |
1985年〜2008年 | 某老舗百貨店本社MD部門と契約しアドバイザーとして指導 |
1990年頃及源と知り合う | |
フランクフルトのメッセ会場で偶然出会い「及源の商品が好評な理由?」を問われ「一週遅れのトップランナーなんだよ」と答えた事が記憶に残る。 | |
2007年~ | 及源の商品企画・マーケティング・ブランディング等のアドバイザー |