鉄瓶を使っていて「鉄瓶の内側が白くなってきた!」「ちゃんと乾かしているのに、赤くさびてきた!」と心配になっている方はいませんか?実は、鉄瓶にできる赤サビには、「お手入れが必要な赤サビ」と「お手入れが不要な赤サビ」があります。
今回は、OIGENスタッフが実際に愛用している鉄瓶を参考に「うちの鉄瓶のサビ大丈夫?」というギモンを解消していきたいと思います。
目次
鉄瓶内部の白いものは「湯垢」
鉄瓶を使っているうちに鉄瓶内部に付着する白い結晶は、大部分が水に含まれるカルシウムが結晶化したもので一般的に「湯垢(ゆあか)」と呼ばれるものです。この湯垢はサビ防止になりますので、洗ったり擦り落とさずに、そのままご使用ください。
サビていても使えます!スタッフ愛用中の鉄瓶を大公開!
実際にOIGENスタッフが自宅や会社で愛用している、6種類の鉄瓶と鉄瓶内部のサビや湯垢の状態をご紹介します。
びっしり湯垢で覆われていたり、赤くさびていたり、鉄瓶の状態は様々です。「ギョッ!!」とするような赤サビもありますが、沸かしたお湯が澄んでいて、お湯の色やにおいに異常が無いのでそのまま問題なく使用している鉄瓶たちです。
OIGEN FACTORY SHOPの鉄瓶
- ●使用歴…2年
- ●使用頻度…ほぼ毎日8時間、保温状態で沸かしている
- ●使用水…市水道
- ●鉄瓶の状態…湯垢で綺麗に覆われていて赤サビは少しも出ていません。
- ●スタッフのコメント…カルシウムを多く含んでいる水を沸かしているのでこのような綺麗な湯垢が育ったのだと思います。
OIGENスタッフMの鉄瓶
- ●使用歴…半年
- ●使用頻度…毎日
- ●使用水…市水道
- ●鉄瓶の状態…全体にうっすら湯垢がついていて、赤サビが点々と発生しています。
- ●スタッフのコメント…しっかり水を蒸発させないまま放置させていたことがあり赤サビが出てきたのだと思います。お湯に異常はなかったので、お手入れせずこのまま使っています。
OIGENスタッフAの鉄瓶「八千草」
- ●使用歴…8ヶ月
- ●使用頻度…毎日、朝晩の2回
- ●使用水…市水道
- ●鉄瓶の状態…赤サビが出ていて、開口部も赤くなっています。
- ●スタッフのコメント…しっかり乾かして片付けていたのに気が付いたら赤サビが出ていました。お手入れをしても繰り返し赤サビが出てくるのですが、白湯は普通に美味しいので、水質と鉄分の反応で赤くなっているのかなと思っています。
OIGEN社長の鉄瓶
- ●使用歴…6年
- ●使用頻度…1日、3〜4回
- ●使用水…市水道
- ●鉄瓶の状態…湯垢が綺麗に育っています。サビは出ていません。
- ●コメント…乾かした後に蓋を外して湯気を出しています。湯垢が立体的になって時々かさぶたのように剥がれるのでそれは捨てています。
OIGENスタッフSの鉄瓶
- ●使用歴…10年
- ●使用頻度…毎日、1〜2回
- ●使用水…市水道
- ●鉄瓶の状態…うっすら湯垢がついていて、一部にサビが出ています。
- ●スタッフのコメント…「さびたので使いたくない」という方から譲り受けた鉄瓶を使っています。お湯を沸かしても金気臭くなかったのでお手入れはしませんでした。最近、市内で引っ越しをしたのですが、以前は全く付かなかった湯垢が新居の水道水では付き始めてきました。
OIGENスタッフKの鉄瓶「小紋梅」
- ●使用歴…5年
- ●使用頻度…ほぼ毎日
- ●使用水…市水道
- ●鉄瓶の状態…全体に赤サビが発生しています。
- ●スタッフのコメント…水を入れたまま半日放置してしまい、赤サビが発生しました。お湯を沸かしてみると1回目は赤かったのですが、2、3回沸かすと澄んだお湯に戻ったため、今もこの状態で使用しています。
OIGENスタッフOの鉄瓶「千草」
- ●使用歴…7年
- ●使用頻度…冬の間、2日に1回。
- ●使用水…市水道
- ●鉄瓶の状態…鉄瓶内部や蓋裏がびっしり赤サビで覆われています。
- ●スタッフのコメント…従姉妹が学生の時使っていたものを、弟が譲り受けて少々らんぼうに使っていました。それを今僕が使っています。中は赤いものの、お湯はまろやかで美味しいです。いつもお湯を沸かしたら保温ポットに移しています。ポットのお湯が無くなってきたら、また沸かしています。
OIGEN本社の鉄瓶
- ●使用歴…25年
- ●使用頻度…年に数回
- ●使用水…市水道(昔は井戸水)
- ●鉄瓶の状態…育った湯垢が剥がれて、サビが発生しています。
- ●スタッフのコメント…内側の経年変化がすごいですよね。お客様に「このようになってもお湯が澄んでいればお手入れは必要ありません」と鉄瓶をお見せすると、皆さん驚かれます。
いかがでしたか。鉄瓶の「湯垢」や「赤サビ」の付き方は様々でしたね。真っ赤になった鉄瓶を見て、スタッフ同士で「これ大丈夫!?」と思いながらも、沸かしたお湯はまろやかでびっくり。見た目だけではお手入れが必要か判断できない赤サビは、1度お湯を沸かして、澄んでいたら安心してそのままお使いください。