今回は、お米が美味しい新米の季節に愉しみたい玄米の味噌ごはんをご紹介。ふわっと香る味噌の風味と、ほんのりとしたバターのコクがとてもよく合います。胡桃と青ねぎの食感がアクセントとなり、ごはんだけでも食べれてしまう美味しさ!すだちなどの柑橘果汁をお好みでかけることで、さっぱりとした味わいに仕上がりつつも、柑橘の酸味が玄米としらすの甘みを引き立たせてくれます。お茶碗によそって食卓に並べるのはもちろん、握ったり焼きおにぎりを作ったりとアレンジを愉しむのもおすすめです。一品で大満足の、玄米の味噌ごはんはいかがでしょうか。
しらすと胡桃の玄米味噌ごはん
【材料】
玄米 | ... | 2合 |
水 | ... | 600ml |
しらす干し | ... | 60g |
胡桃 | ... | 30g |
青ねぎ(ねぎの細いところ) | ... | 2~3本 |
有塩バター | ... | 10g |
味噌 | ... | 大さじ1 |
すだちなどの柑橘 | ... | お好みで |
【手順】
- 1.下準備をする。
洗った玄米2合を600mlの水に浸水させておく。胡桃は米粒大程に細かく刻み、青ねぎは小口切りにする。 - 2.めしっこを中火にかけ炊き始める。
めしっこに玄米と水を入れ、味噌を溶かしいれたら、蓋をして中火にかける。 - 3.蒸気が出たら弱火にし、最後に強火で水分を飛ばしたら火を止める。
蒸気が出てきたら、弱火にしてさらに35分程じっくり炊く。最後に10秒程強火にかけ、水分が飛んだら火を止める。
- 4.10分程蒸らす。
蓋を開けず、10分程蒸らす。
- 5.残りの具材を入れ、混ぜ合わせたら完成!
蓋を開け、めしっこに胡桃、バター、しらす、青ねぎを入れ、優しく全体を混ぜて完成。お好みで、すだちなどの柑橘果汁をかけてお愉しみください。
※本レシピでは、現在販売終了しております「めしっこ(ほうろう有り)」を使用しています。その他の鉄鍋でも同様に調理可能です。
POINT!
※玄米の芯までしっかり水が浸透し、ふっくら炊き上がるよう浸水時間は出来るだけ長く。浸水時間の目安は、季節にもよりますが、少なくとも6時間程がおすすめ。
※味噌の量は種類に合わせて調整を。おにぎりなどで愉しみたい方は、味噌の量はやや多めがおすすめ。
※炊き上がりの色味を損ねないように味噌だけ加えた状態で炊飯するのがポイント。
※お米の芯が残らないよう、玄米は“弱火でじっくり”炊くのが美味しく炊き上げるコツ!
うまく炊き上がると、蓋を開けた時に表面にぽつぽつとした穴が見えます。これは“カニの穴”と呼ばれる、お米の間を水蒸気の泡が通り抜けた跡です。泡が通り抜けることでお米がふっくらと立ち上がり、美味しく仕上がります。立ち上がったお米がつぶれないように内側から外側へ優しく混ぜてみると、おこげができていました!
レシピ監修 美里さんより
真っ黄色の田んぼで稲刈りが行われ、今年も新米の季節になりました。昨年秋もめしっこでごはんレシピを制作しましたが、今年も再び。玄米を味噌で炊き込みました。白米とは水加減と炊く時間が異なりますが、鉄器でも簡単に炊くことができます。じっくり長めに炊くのがポイントです。
蒸気孔から出てくる味噌ごはんの良い香りは、少しひんやりしてきた今の季節によく合う気がします。今回は炊き上がった後にしらす等の具材を混ぜ込みましたが、そのままでも焼きおにぎりにしても美味しいです。色々アレンジしてみてください。
レシピ/料理 植山美里
【プロフィール】HP:Misato Ueyama
1990年京都生まれ。料理を通して食と自然がつながることをテーマに人が集まる場作りに従事。京都、徳島を経て、より“心地よく素のまま”でいられる環境を追い求め、自然豊かな岩手の地に。集まった人や食材、空間とのセッションのような料理を目指す。
「めしっこ」を使用したレシピ▽
小かぶと鶏ひき肉の炊き込みご飯
小かぶと鶏ひき肉の炊き込みご飯
小かぶをごろっと入れた炊き込みご飯をご紹介。葉は塩揉みして炊き上がったごはんに混ぜることで、小かぶのほくっとした食感や優しい甘さと一緒に味わうことができます。