はじめての鉄瓶。わくわくして手に入れたものの「お手入れ大変そうだし、一度サビが出てしまったら使えないのかな…」って心配な方も多いはず。ご安心ください。使い始め・毎回の使用後・(万が一)サビが出た場合、その時々に合った正しいお手入れをすれば、基本的に鉄瓶は何十年も使い続けられる道具です。
何事もスタートが肝心!鉄瓶を初めて使用する【使い始め】のお手入れについてご紹介します。鉄器を知り、道具に向き合い、愉しみながら鉄瓶を使い込んでいってください。
■鉄瓶の使い始め:湯垢づけ
準備するもの:硬度300mg程度の硬水
※OIGENでは【硬度300mg程度の硬水】:evian(エビアン)やVittel(ヴィッテル)をおすすめしています。硬度が非常に高い硬水:Contrex(コントレックス)等もご使用頂けますが、硬度の高い硬水で湯垢付けをした場合、普段の水道水での湯沸かしの際に湯垢がポロっと剥がれてしまうケースが多く見られます。以上の点でOIGENでは【硬度300mg程度の硬水】をおすすめしています。
※硬水とはカルシウムやマグネシウムが多く含まれる硬度の高い水で、主に海外のミネラルウォーターを指します。
※硬水の目安量:鉄瓶の容量の約3倍程度(例:1Lサイズの鉄瓶なら硬水3L程度)をご用意ください。
湯垢(ゆあか)って?
硬水を沸かすと鉄瓶内部には、硬度の高い水に多く含まれるカルシウムやマグネシウムが結晶化し、白い膜(画像参照)となって付着します。この水のミネラルが結晶化したものを南部鉄器業界では昔から「湯垢」と呼んでいます。使い始めに「湯垢」を付けることで、鉄瓶内部に発生するサビを防止します。
※浄水器の水だと湯垢が育ちにくいため、普段ご使用頂く場合は”水道水”を沸かして頂くことをおすすめします。
▶【動画】鉄瓶のお手入れ:使い始め(湯垢づけ)
YouTube OIGEN公式チャンネルより
手順1:硬水を8分目まで入れる
鉄瓶の約8分目まで硬水を注ぎ入れます。沸騰時の吹きこぼれを防ぐため、8分目以上は入れないようにしてください。
手順2:蓋をはずしたまま、20分程火にかける
必ず蓋をはずし、中火程度で火にかけます。20分程沸騰させます。
※IH調理器の場合は弱~中に設定してください。
手順3:蓋をして、中の湯を捨てる
20分程沸騰させた後、蓋をして湯を捨てます。
※加熱後の鉄瓶本体・湯・蒸気は高温となりますので、火傷には十分ご注意ください。
手順4:蓋をはずし、余熱で内部を乾かす
本体が冷めた後、手順1~3を3回程繰り返し完了!
余熱で内部をしっかり乾かします。本体が冷めたら、手順1~3を3回程繰り返します。最後の3回目が終わったら30秒程度火にかけ、しっかり乾かしましょう!
上の写真は、2年間程、毎日8時間湯沸かしした鉄瓶の内部です。画像のように層になった湯垢の状態は、鉄瓶を末永く愛用していく上で”とても良いサイン”です。
※鉄瓶内部は触ったり洗ったりせず、そのまま使用し湯垢を育てます。育った湯垢は層になると、かさぶたのようにポロっとはがれることがあります。カルシウムの塊ですので、塊が大きい場合は捨ててください。
■おさらい
使い始めは「硬水」で湯垢づけ!
・使い始めは、硬水(硬度300mg程度の海外のミネラルウォーター推奨)を沸かして湯垢づけをしましょう。
・湯沸かしの際は、水は8分目、蓋ははずす又はずらして吹きこぼれを防止してください。
注意点
・使い始めの段階で水道水を使用した場合、お住いの地域の水質によっては、サビが点々と発生する場合がございます。
・内部に付着した湯垢は触らず、そのままの状態で鉄瓶をご使用ください。
鉄瓶の使い方・お手入れ
1 鉄瓶使い始め完全マニュアル
2 鉄瓶毎日のルーティン
3 鉄瓶のサビの対処法