企業理念

 

 

及源鋳造|OIGENのロゴマークは、“湯”と呼ばれる溶けた「鉄」を、砂や土でできた「型」に流し込む入口である、「湯口」をモチーフにしています。

 

湯口

 

岩手県奥州地域で900年もの長き時、
そして、及源鋳造では170年を超えて
造り続けてきた鉄鋳物が、
いまもむかしも、はじまるところ

 

 

 

鉄に“愉しい”を鋳込む

 

鉄は、古くからその強靭さと耐久性で重宝されてきた金属です。かつては農具や武器に用いられ、現代ではビルや橋、鉄道レールといった構造物の基礎材料として活躍しています。また、機械部品や工具の重要な素材として、私たちの社会を支え続けています。

及源鋳造|OIGENの鉄は工芸の「鉄」です。人が触れてうれしくなる「鉄」で、手の中におさまる文化の「鉄」です。

溶けて、流れ、やがて固まる「鉄」で、人々がたのしむときを変わらず造り続けていきます。「鉄」を愉しむというあたりまえが、あり続ける明日を鋳込み続けます。

 

「鉄を鋳込む」面白さは、溶けた鉄の流動性にあります。

溶けて、流れ、やがて固まる鉄――。

 

鉄瓶、鉄鍋、鉄フライパン。たくさんの湯沸かし道具、たくさんの鍋、たくさんのフライパン…世の中にあふれる台所道具の中でも、OIGENの南部鉄器は重いのです。

鉄の風鈴、鉄の花瓶、鉄の小物。鉄が朽ちるという自然は、OIGENの南部鉄器が持つ重みでもあります。

鉄器の重さが美味しさをつくり、100年使える安心と信頼を育みます。鉄器が内包する重みが時と共に刻まれ、唯一無二の風貌を作り出してくれます。

私たちは、[心をたのしむ]つくり手であることを誇りに、[心をたのしむ]人たちへ届ける鉄器を造っています。「愉しむ」に応えてくれる鉄を鋳込むものづくりは、つかい手の「愉しむ」に応える鉄器になると信じています。

ところで、「愉しむ」という字には「心」があります。「兪」は、和らぐ、軽くなるといった意味があるそうです。

 

愉しむ

 

心のままにいられる時

満たされていくさま

軽やかになっていくさま