使いはじめ
新品の鉄鍋・鉄フライパン を使いはじめる前に、何か行うことはありますか?
使いはじめる前に油慣らしをしてください。油慣らしは、食材の焦げつきやサビの発生を抑えるために行います。鉄蓋も油慣らしが必要です。下記の方法で行ってください。
[本体の油慣らし|準備するもの]
なたね油やオリーブオイルなどの食用植物油
キャベツなどの葉野菜
天然素材のたわし
布巾
鍋つかみ
トングや菜箸等
1.温水で洗い、布巾で軽く拭いてください。
2.中火で温めて水分を飛ばし、大さじ1~2杯のなたね油やオリーブオイル等を入れます。
3.その後刻んだキャベツ等の葉野菜を入れてください。
4.葉野菜が少し焦げるくらいまで炒めて、内側全体に油をなじませてください。
5.火を止めて葉野菜を取り出し、たわしを使って温水で洗います。
6.布巾で軽く拭いて火にかけて乾かします。これで油慣らしは完了です。
※ヤケドに注意しながら行ってください。
[鉄蓋の油慣らし|準備するもの]
なたね油やオリーブオイルなどの食用植物油
天然素材のたわし
布巾
鍋つかみ
トングや菜箸等
キッチンペーパー
1.温水で洗い、布巾で軽く拭いてください。
2.直火またはオーブン等で温めて水分を飛ばし、オリーブオイル等を染み込ませたキッチンペーパー等で内側に軽く油をなじませてください。
3.その後、たわしを使って温水で洗います。
4.布巾で軽く拭いて、直火またはオーブン等で温めて乾かします。これで油慣らしは完了です。
※ヤケドに注意しながら行ってください。
▶油慣らしの方法 - 鉄鍋・鉄フライパンの使いはじめ | OIGEN公式
▶「無塗装はだか仕上げ」製品の油慣らしの方法 - 鉄鍋・鉄フライパンの使いはじめ | OIGEN公式
なぜ新品の鉄鍋・鉄フライパンの使いはじめに油慣らしが必要なのですか?
空気中の湿気と鉄器の間に油の膜を作り、サビの発生を抑えるためです。一度油慣らしをした後は、調理する度に料理の油が鉄器の表面に染み込んでいくため、サビに強く食材もくっつきにくくなっていきます。
鉄蓋も油慣らしが必要ですか?
鉄蓋も本体と同じように油慣らしをすることでサビの発生を抑えることができます。油慣らしは下記の方法で行ってください。
[準備するもの]
なたね油やオリーブオイルなどの食用植物油
天然素材のたわし
布巾
鍋つかみ
トングや菜箸等
キッチンペーパー
1.温水で洗い、布巾で軽く拭いてください。
2.直火またはオーブン等で温めて水分を飛ばし、オリーブオイル等を染み込ませたキッチンペーパー等で内側に軽く油をなじませてください。
3.その後、たわしを使って温水で洗います。
4.布巾で軽く拭いて、直火またはオーブン等で温めて乾かします。これで油慣らしは完了です。
※ヤケドに注意しながら行ってください。
▶油慣らしの方法 - 鉄鍋・鉄フライパンの使いはじめ | OIGEN公式
▶「無塗装はだか仕上げ」製品の油慣らしの方法 - 鉄鍋・鉄フライパンの使いはじめ | OIGEN公式
炊飯用の「南部ごはん釜」や「めしっこ」も油慣らしが必要ですか?
鉄鍋・鉄フライパンと同様に油慣らしが必要です。鉄蓋も油慣らしが必要です。油慣らしは下記の方法で行ってください。
[本体の油慣らし|準備するもの]
なたね油やオリーブオイルなどの食用植物油
キャベツなどの葉野菜
天然素材のたわし
布巾
鍋つかみ
トングや菜箸等
1.温水で洗い、布巾で軽く拭いてください。
2.中火で温めて水分を飛ばし、大さじ1~2杯のなたね油やオリーブオイル等を入れます。
3.その後刻んだキャベツ等の葉野菜を入れてください。
4.葉野菜が少し焦げるくらいまで炒めて、内側全体に油をなじませてください。
5.火を止めて葉野菜を取り出し、たわしを使って温水で洗います。
6.布巾で軽く拭いて火にかけて乾かします。これで油慣らしは完了です。
※ヤケドに注意しながら行ってください。
[鉄蓋の油慣らし|準備するもの]
なたね油やオリーブオイルなどの食用植物油
天然素材のたわし
布巾
鍋つかみ
トングや菜箸等
キッチンペーパー
1.温水で洗い、布巾で軽く拭いてください。2.直火またはオーブン等で温めて水分を飛ばし、オリーブオイル等を染み込ませたキッチンペーパー等で内側に軽く油をなじませてください。3.その後、たわしを使って温水で洗います。4.布巾で軽く拭いて、直火またはオーブン等で温めて乾かします。これで油慣らしは完了です。※ヤケドに注意しながら行ってください。
▶油慣らしの方法 - 鉄鍋・鉄フライパンの使いはじめ | OIGEN公式
▶「無塗装はだか仕上げ」製品の油慣らしの方法 - 鉄鍋・鉄フライパンの使いはじめ | OIGEN公式
使用時
鉄鍋・鉄フライパンで上手に調理するために、食材を入れる手順を教えてください。
手順は「1. 加熱する」「 2. 油を入れる」「 3. 食材を入れる」です。
1.しっかりと温める
鉄鍋・鉄フライパンを火にかけ、弱~中火で温めます。
2.手をかざし、表面から熱さを感じたら油を投入
表面から10cm程の高さに手をかざし、熱さを感じたら油を入れ、全体になじませます。
3.ジュッという音が、ベストタイミングのサイン
鉄器の表面に食材を軽く触れさせて、”ジュッ”という音がしたら調理スタートのベストタイミングです。
▶上手に調理するためのコツ - 鉄鍋・鉄鋳物フライパン調理 | OIGEN公式
鉄鍋・鉄フライパンで炊いたご飯が変色してしまいました。なぜでしょうか?
ご飯が茶色または黒く変色する原因として、内側のサビや表層のカシュー塗装(※1)が米に付着したことが考えられます。また、食材の成分などが影響している可能性もあります。変色しても身体に害はありませんが、以下の方法で油慣らしを行うことでご飯の変色を抑えることができます。
[準備するもの]
こめ油などの食用植物油
キャベツなどの葉野菜
天然素材のたわし
布巾
鍋つかみ
トングや菜箸等
1.温水で洗い、布巾で軽く拭いてください。
2.中火で温めて水分を飛ばし、大さじ1~2杯のこめ油等を入れます。
3.その後刻んだキャベツ等の葉野菜を入れてください。
4.葉野菜が少し焦げるくらいまで炒めて、内側全体に油をなじませてください。
5.火を止めて葉野菜を取り出し、たわしを使って温水で洗います。
6.布巾で軽く拭いて火にかけて乾かします。これで油慣らしは完了です。
※ヤケドに注意しながら行ってください。
(※1)現代の南部鉄器の仕上げには、約50年前まで伝統的に使用されてきた漆の代わりに「カシュー塗料(南部鉄器用)」という合成樹脂が一般的に使用されています。この塗料は、カシューナッツの殻から採れる油分を原材料に、石油由来の樹脂と混合したものです。漆の供給不足を受けて、岩手県主導で塗料メーカーと共同開発され、鉄器に適した塗料として南部鉄器製造業者に使用推奨されています。
及源鋳造は、この塗料と加工過程で使用する溶剤は、塗料メーカー推奨品並びに使用用途を守り使用しています。また、当社のカシュー塗料仕上げの製品は食品衛生法に適合しています。
▶油慣らしの方法 - 鉄鍋・鉄フライパンの使いはじめ | OIGEN公式
▶「無塗装はだか仕上げ」製品の油慣らしの方法 - 鉄鍋・鉄フライパンの使いはじめ | OIGEN公式
食材が黒ずんでしまいました。この黒ずみは何でしょうか?身体に害はありますか?
タンニンやフラボノイド系色素が多く含まれている食材(ゴボウやレンコン等)は、鉄分と反応して黒くなることがあります。食べても身体に害はありません。
食材に黒く小さなかけらのようなものがついてしまいました。食べても大丈夫ですか?
黒い小さなかけらのようなものは、(※)カシュ―塗装が強い空焚きなどによって炭化し剥離したもの、あるいは長年の食材の焦げつきの層が剥離したものと考えられます。まずはたわしで気になる部分をこすり洗いし、使いはじめと同様に油慣らしをお試しください。この黒い小さなかけらは食べてしまっても身体に害はありません。
(※)現代の南部鉄器の仕上げには、約50年前まで伝統的に使用されてきた漆の代わりに「カシュー塗料(南部鉄器用)」という合成樹脂が一般的に使用されています。この塗料は、カシューナッツの殻から採れる油分を原材料に、石油由来の樹脂と混合したものです。漆の供給不足を受けて、岩手県主導で塗料メーカーと共同開発され、鉄器に適した塗料として南部鉄器製造業者に使用推奨されています。
及源鋳造は、この塗料と加工過程で使用する溶剤は、塗料メーカー推奨品並びに使用用途を守り使用しています。また、当社のカシュー塗料仕上げの製品は食品衛生法に適合しています。
出来上がったお料理を鉄鍋・鉄フライパンの中に入れたままにしても大丈夫ですか?
料理後は温かいうちに召し上がってください。冷めきる前に保存用容器に入れ替えるなどして鉄鍋・鉄フライパンの中に何も残さないようにしてください。鉄鍋・鉄フライパンの中にお料理を入れたまま放置すると、サビが発生しやすくなります。
お手入れ
食材がこびりついてしまいました。お手入れ方法を教えてください。
基本はたわしで温水洗いをします。それでも改善しない場合は、鉄鍋・鉄フライパンでお湯を沸かし、汚れを浮かせます。しつこい汚れには、鉄鍋・鉄フライパンの8分目程の水に重曹大さじ1~2杯を入れて弱火で30分ほど沸騰させるとより効果的です。その後、粗熱が取れたらたわし等でこすり洗いをします。洗って空焚きした後、少量の油を入れて、キッチンペーパーで全体になじませてください。
※お手持ちの鉄鍋・鉄フライパンがお湯を沸かすには深さが足りない場合は、大きな鍋の中に鉄器本体を入れ、上記お手入れ方法をお試しください。
鉄鍋・鉄フライパンにサビが出てしまいました。お手入れ方法を教えてください。
サビた箇所をたわしでこすり洗いし、下記記載の使いはじめの油慣らしをしてください。本体外側や蓋がサビた場合も、同様の方法でお手入れしてください。
※表面にキズがつく恐れがあるため、スチールタワシや金だわしのご使用はお控えください。
[本体の油慣らし | 準備するもの]
なたね油やオリーブオイルなどの食用植物油
キャベツなどの葉野菜
天然素材のたわし
布巾
鍋つかみ
トングや菜箸等
1.温水で洗い、布巾で軽く拭いてください。
2.中火で温めて水分を飛ばし、大さじ1~2杯のなたね油やオリーブオイル等を入れます。
3.その後刻んだキャベツ等の葉野菜を入れてください。
4.葉野菜が少し焦げるくらいまで炒めて、内側全体に油をなじませてください。
5.火を止めて葉野菜を取り出し、たわしを使って温水で洗います。
6.布巾で軽く拭いて火にかけて乾かします。これで油慣らしは完了です。
※ヤケドに注意しながら行ってください。
[鉄蓋の油慣らし|準備するもの]
なたね油やオリーブオイルなどの食用植物油
天然素材のたわし
布巾
鍋つかみ
トングや菜箸等
キッチンペーパー
1.温水で洗い、布巾で軽く拭いてください。
2.直火またはオーブン等で温めて水分を飛ばし、オリーブオイル等を染み込ませたキッチンペーパー等で内側に軽く油をなじませてください。
3.その後、たわしを使って温水で洗います。
4.布巾で軽く拭いて、直火またはオーブン等で温めて乾かします。これで油慣らしは完了です。
※ヤケドに注意しながら行ってください。
▶サビのお手入れ方法 - 鉄鍋・鉄フライパンのお手入れ | OIGEN公式
しばらく使用しない鉄鍋・鉄フライパンの長期保管の注意点はありますか?
長期保管をする場合は水分が残っているとサビの原因になるため、乾燥させた状態で保管するのがコツです。洗って空焚きした後、少量の油を入れて、キッチンペーパーで全体になじませてください。、新聞紙などに包み、湿気の少ない風通しのよい場所に保管します。さらに、湿気を吸った新聞紙などを時々交換することでサビ予防になります。
心配ごと
鉄鍋・鉄フライパン はIHで使えますか?
IH調理機器対応の鉄鍋・鉄フライパンがございます。各商品ページの対応熱源の記載をご覧ください。
※IH調理機器をご使用の際は「中火」以下の出力でお使いください。急激な加熱による底面の変形を防ぐことができます。
鉄鍋・鉄フライパンで調理した場合、どれくらい鉄分が摂れますか?
鉄鍋・鉄フライパンで調理した場合、微量の鉄分の溶出はありますが、溶出量は調理方法や使用食材などによって変化します。正確な数値に関してはわかりかねます。
使いはじめ
鉄瓶でお湯を沸かす際の水の量はどのくらいですか?
鉄瓶の8分目を目安に水を入れてください。これを超えるとお湯が沸いたときに吹きこぼれやすく危険です。
また、極端に少ない水量でのご使用はお控えください。
新品の鉄瓶を使いはじめる前に何か行うことはありますか?
使いはじめる前に湯垢付けをしてください。湯垢とは硬水を沸かすことで鉄瓶内部に付着する、主にカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が結晶化したものです。湯垢付けは下記の方法で行ってください。
[準備するもの]
硬度300mg程度の硬水(※)
(※)evian(エビアン)またはVittel(ヴィッテル)がおすすめです。
1.蓋を外し、鉄瓶の内部を水で軽くゆすぎます。(スポンジやたわしでこすらないでください。)
2.鉄瓶の8分目まで硬水を入れ、20分程沸騰させます。
3.沸騰したお湯を捨て、余熱で内部を乾かします。
4.1~3の工程を3回程繰り返します。2回目以降の沸騰したお湯は飲料水としてお使いいただけます。
湯垢付けの方法 - 鉄瓶の使いはじめ | OIGEN公式
なぜ鉄瓶の使いはじめに硬水を使うのでしょうか?またおすすめの硬水はありますか?
硬水を沸かすことで鉄瓶内部に湯垢と呼ばれる、主にカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が結晶化したものを付着させ、サビの発生を抑えるためです。
OIGENでは湯垢付けに「硬度300㎎程度の硬水」を使用して、はじめての湯沸かしをすることをおすすめしています。
お手入れ
鉄瓶のお手入れに洗剤は使えますか?
鉄瓶のお手入れに洗剤を使用することはできません。湯沸かし道具である鉄瓶は、基本的に洗う必要はありません。内部にできる膜「湯垢」は汚れではなく、こすったりなどして洗い流さずに使います。ごみなどが気になる場合は内部を軽くゆすいでご使用ください。
内部を洗うことで表面の組織に傷が付くとサビが出やすくなります。また、洗剤に含まれる成分が鉄瓶内部に付着する可能性もあります。
鉄瓶の外側が白く変色してしまいました。お手入れ方法を教えてください。
鉄瓶の外側は直火(主にガスコンロの火)によって白く変色することがあります。白くなった部分は油でお手入れができます。鉄瓶を軽く温めヤケドに気を付けながら、布に染み込ませた油(食用椿油がおすすめ)を気になる部分に、ポンポンと軽く叩くようにしてなじませてください。オンラインショップにてお手入れセットを販売中です。
鉄瓶に油がはねて付着してしまいました。どうしたら取れますか?
コンロ脇に置かれていることが多い鉄瓶。調理中の油がはねてシミのような模様が付いてしまうことが。一度付着した油は完全に取ることはできません。
鉄瓶の外側に油が付着してしまった場合は、鉄瓶をヤケドしない程度に軽く温め、布に染み込ませた油(食用椿油がおすすめ)を、気になる箇所を中心に全体的にポンポンと軽く叩くようにして薄くなじませてください。油がなじんでくると表面にツヤが出てサビ防止にもなります。
オンラインショップにてお手入れセットを販売中です。
鉄瓶の内側に油が付着した場合は、沸かしたお湯の匂いや味が気にならなければそのままお使いください。匂いなどが気になる場合は、何度かお湯を沸かすことで徐々に軽減していきます。
鉄瓶にサビが出てしまいました。お手入れ方法を教えてください。
鉄瓶の外側や蓋のサビ
サビを布巾で拭き取り、布巾に油(食用椿油がおすすめ)を染み込ませてサビが気になる部分になじませてください。
鉄瓶内部のサビ
内部にサビが出ても、沸かしたお湯の色が透明で味に変化がなければ、そのままお使いいただけます。お湯の色や味が気になる場合は、煎茶や緑茶などの茶ガラを市販のだしパックに入れて煮出す方法をお試しください。サビとお茶のタンニンが反応し、サビを落ち着かせることができます。その後、湯垢付けをすることをおすすめします。
鉄瓶内部のサビのお手入れは下記の方法で行ってください。
[準備するもの]
水
煎茶や緑茶などの茶ガラ
だしパック
布巾
鍋つかみ
1.鉄瓶の8分目まで水を入れます。
2.煎茶の茶ガラをだしパックに詰めたものを鉄瓶に入れ、蓋を外した状態で火にかけ沸騰させます。
3.沸騰後は弱火で約20分程煮出します。お茶のタンニンとサビが反応して、お湯が黒くなります。
4.火を止め、溢れない程度に水を足し、茶ガラは取り出さずそのまま中に入れておきます。
5.半日程放置した後、中身を捨てます。赤いサビが黒くなっていれば完了です。
※まだサビの色が赤い場合は、1~5の工程を2~3回繰り返します。
6.2、3回水を沸かすことで、鉄瓶内部に残っているお茶の成分を洗い流し、お湯が透明になります。
湯垢付けは下記の方法で行ってください。
[準備するもの]
硬度300mg程度の硬水(※)
(※)evian(エビアン)またはVittel(ヴィッテル)がおすすめです。
1.鉄瓶の内部を水で軽くゆすぎます。(スポンジやたわしでこすらないでください。)
2.鉄瓶の8分目まで硬水を入れ、蓋を外した状態で20分程沸騰させます。
3.沸騰したお湯を捨て、余熱で内部を乾かします。
4.1~3の工程を3回程繰り返します。2回目以降の沸騰したお湯は飲料水としてお使いいただけます。
▶サビのお手入れ方法 - 鉄瓶のお手入れ | OIGEN公式
鉄瓶を長期間保管する際の注意点はありますか?
長期保管をする場合は水分が残っているとサビの原因になるため、乾燥させた状態で保管するのがコツです。鉄瓶が完全に乾燥しているのを確かめて、本体と蓋を別々に新聞紙などに包み、湿気の少ない風通しのよい場所に保管します。湿気を吸った新聞紙などを時々交換することでサビ予防になります。鉄瓶に水分が付着している場合は、火にかけるなどして完全に蒸発させてください。
心配ごと
お茶を煮出せますか?
鉄瓶でお茶を煮出すことは可能ですが、茶葉に含まれるタンニンと鉄が反応してお茶が黒く変色する可能性があることからおすすめしていません。他にも、細かい茶葉や匂いが鉄瓶内部に付着しやすく、そのまま放置するとカビなどの原因になります。
※サビのお手入れの場合のみ、茶ガラを煮出すことを推奨しています。
鉄瓶の内側が白っぽくなってきました。大丈夫でしょうか?
鉄瓶の内側にできる白い結晶は、水に含まれる主にカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが結晶化した、湯垢と呼ばれるものです。湯垢はサビ防止になるので、触ったり洗い落としたりせず、そのままご使用ください。
鉄瓶は石油ストーブや薪ストーブの上で使えますか?
石油ストーブや薪ストーブの上で使用は可能ですが、ヤケドや吹きこぼれに十分注意してお使いください。また、鉄瓶に沸騰していないぬるいお湯が長時間入ったままになっていると、サビが発生しやすくなりますのでご注意ください。
鉄瓶はIHで使えますか?
IH調理機器対応の鉄瓶もあります。各商品ページに対応熱源の記載がありますのでご覧ください。
※IH調理機器を使用する際は、「中火」以下の出力でお使いください。急激な加熱による底面の変形を防ぐことができます。
鉄瓶で沸かしたお湯から鉄分は摂取できますか?
鉄瓶で沸かしたお湯には微量の鉄分が含まれます。ただし、溶出量は使用方法や環境などによって変化するため、正確な数値に関してはわかりかねます。
鉄瓶を長時間空焚きしてしまいました。大丈夫でしょうか?
まずは鉄瓶が冷めるのをお待ちください。急に水を入れると、熱い蒸気が吹き出したり、急冷により鉄瓶が割れてしまう可能性があり危険です。鉄瓶が冷めたら通常通り、様子を見ながらご使用いただき、沸かしたお湯の色や味に変化がなければそのまま問題なくご使用いただけます。もし何か異常がありましたらお問い合わせください。
まれに沸かしたお湯に何か白いものが浮いているのですが、これは何ですか?
お湯の中に浮遊している白いものは、鉄瓶内部に付着した主にカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が結晶化した「湯垢」の一部がはがれたもの、または、硬度の高い水を沸かした際に出るそれらが結晶化しはじめているものの可能性があります。
どちらも体に害はありませんが、気になるようであれば鉄瓶内部をゆすぐことで改善させることができます。
※使用環境や水の状態(硬度が極度に高い)によっては、白い浮遊物が出続けてしまう場合があります。
鉄瓶内部の一部が青緑色に変色してしまいました。そのまま使い続けて大丈夫ですか?
そのまま使い続けても体に害はなく、沸かしたお湯が透明であれば問題なく使い続けられます。まれに起こる現象で、青緑色の変色は水に含まれるミネラル分が付着し、光に反射しています。使い続けることで、湯垢が付着し、青緑色は目立たなくなっていきます。
(奥州市鋳物技術交流センター分析による)
お手入れ
鉄急須を使い終わった後のお手入れ方法を教えてください。
外側はさっと温水で洗い、内部はスポンジで洗います。その後は布巾で優しく水気を拭き取ります。蓋と茶漉しは外したままよく乾かしましょう。
※鉄急須の外側は強く擦ると色落ちする場合があります。特にカラーの急須は色落ちしやすいため、軽く拭くようにしてください。
鉄急須の蓋裏にサビが出てしまいました。お手入れ方法を教えてください。
多少のサビは布で拭き取ることができます。それでもサビが気になる場合はお茶を浸した布巾を絞って拭き取ってみてください。さらに、油(食用椿油がおすすめ)を乾いた布巾につけてサビ部分に、ポンポンと軽く叩くように優しくすり込みなじませてください。オンラインショップにてお手入れセットを販売中です。
急須の蓋裏は湯気が当たってサビやすい部分です。使い終わった後は乾いた布で水気を拭き取り、蓋を多少ずらす、または裏返して湿気を逃がすことがサビ防止のコツです。蓋と接触する茶漉しのふちもサビやすいので、よく拭いて乾かしましょう。
▶蓋裏のサビのお手入れ方法 - 鉄瓶・鉄急須のお手入れ | OIGEN公式
鉄急須内部のほうろうに茶渋がついてしまいました。お手入れ方法を教えてください。
鉄急須の内部(ほうろう部分のみ)が茶渋で汚れた時は、台所用漂白剤を使って茶渋をとることができます。鉄急須に水を入れ、台所用漂白剤を適量加えて1時間ほど置き、洗ってください。
※洗い桶等に水を張って急須を丸ごと付け置きする漂白はお控えください。全体のサビや色落ちの原因になります。
使用時
鉄急須は火に掛けてお湯を沸かせますか?
できません。鉄急須の内側はほうろう加工が施されており、火にかけると割れる可能性があるため、湯沸かしには使用しないでください。
心配ごと
鉄急須の中のほうろうが欠けてしまいました。
鉄急須内部のほうろうが欠けたり、ひびが入った場合は残念ながら急須としてのご使用はできません。また、修理のご要望もお受けできません。
鉄急須でも鉄分は摂れますか?
鉄急須は内部にほうろう加工を施しているため、鉄分の溶出はありません。
塗装
カシュー塗装仕上げとは何ですか?
造型直後の鉄器はとてもサビやすく、梅雨の時期などはそのままにしておくと空気中の湿気でうっすらと赤くなっていきます。そのため、一般的には表面処理をする必要があります。
現代の南部鉄器の仕上げには、約50年前まで伝統的に使用されてきた漆の代わりに「カシュー塗料(南部鉄器用)」という合成樹脂が一般的に使用されています。この塗料は、カシューナッツの殻から採れる油分を原材料に、石油由来の樹脂と混合したものです。漆の供給不足を受けて、岩手県工業試験場(現・岩手県工業技術センター)で塗料メーカーと共同開発され、鉄器に適した塗料として南部鉄器製造業者に使用推奨されています。
及源鋳造は、この塗料と加工過程で使用する溶剤は、塗料メーカー推奨品並びに使用用途を守り使用しています。また、当社のカシュー塗装仕上げの製品は食品衛生法に適合しています。
※他社メーカーではフッ素系の樹脂を表面処理に使用しているケースもありますので、他社製品については当社では回答しかねます。
漆仕上げとは何ですか?
漆とは、漆の木から採取したウルシオールを主成分とする天然樹脂で、南部鉄の産地では昔からサビ止め用に使ってきました。現在では生産量も少なく高価格なため、主に伝統的工芸品の「焼型製南部鉄瓶」に使われています。
※及源鋳造の焼型職人小野竜也の鉄瓶には岩手県産の漆を使っています。
ほうろう仕上げとは何ですか?
金属器の表面に焼き付けるガラス質のうわぐすりを「ほうろう」と言います。南部鉄器では主に、急須の内面にほうろうが使われます。
ガラス質なので、つるつるとした手触りでサビに強く匂いも付きにくいのが特徴です。様々なお茶を安心しておたのしみいただけます。また洗剤で洗うこともできます。ほうろうを塗装した急須は、ほうろう部分が割れる可能性があるため、火にかけられません。
無塗装はだか仕上げ - naked finishとは何ですか?
鋳鉄表面を高温で焼き上げることで酸化皮膜と呼ばれる”サビにくい”状態に変化させる仕上げ方法です。これまで多くの調理器具がコーティングでしか叶えられなかったサビ止めを、無塗装で実現しました。技術名はnaked finish(ネイキッド・フィニッシュ)です。
「無塗装はだか仕上げ」が施された鉄器は、鋳鉄素材が誇る熱効果を異素材のコーテイング層に遮断されることなく、ダイレクトかつ最大限に活かした料理力を発揮します。
無塗装オイル仕上げとは何ですか?
A「無塗装はだか仕上げ」後に、食用竹炭と亜麻仁油で作られたオリジナル・オイルを焼き付け、油慣らしを施す及源鋳造株式会社(OIGEN)の特許技法です。技術名はnaked oil finish(ネイキッド・オイル・フィニッシュ)です。
鉄器の表面の微細なくぼみについて教えてください。
鉄器は、砂で作った型に高温で溶かした鉄を流し込んで固めて作られます。このため、型の砂のざらざらした面がそのまま鉄器の表面に映し出され、少しざらつきがあるのが特徴です。
型の砂粒には大きさに多少のばらつきがあり、若干大きめの粒が入っていると、完成した鉄器の表面に微細なくぼみが現れることがあります。しかし、使用に問題はなく、そのままお使いいただけます。
同じ製品の個体差について教えてください。
微妙な温度や湿度の変化に影響を受ける鉄や砂という自然素材を扱い、完全手作業による削り工程を経ることで、微細な「個体差」が生じることがあります。
具体的には、表記サイズや表記重量との若干の差異と、造型に使用する砂型の砂粒の大小によって生じる表面の微細なくぼみなどです。
これらの「個体差」については、出荷時の検査によって使用に差し支えないと判断した商品を出荷しております。 そのまま安心してお使いいただけます。
及源鋳造の鉄器は、砂で作った型に高温で溶かした鉄を流し込んで固まった後、型から取り出して洗浄し、職人一人一人の手による削り作業(グラインダー、ハンドミルを使用)を経て、仕上げへと進みます。
微妙な温度や湿度の変化に影響を受ける鉄や砂という自然素材を扱い、完全手作業による削り工程を経ることででる、表記サイズや表記重量との微細な差は「個体差」として扱っています。使用上問題はなく、そのまま安心してお使いいただけます。
焼型鉄瓶の風合いの違いついて教えてください。
300年程前から伝わる手作りの焼型技法の鉄瓶は最終仕上げで漆で着色しさらに風合いを出すために弁柄や独特なサビと呼ばれる上澄み液を刷毛で焼き付けしながら仕上げていきます。その際、季節や気温、サビの濃さ等の違いによって少しずつ色味が違うことがございます。手作り品の味わいとしてご理解ください。