press release

大阪・関西万博JAPAN CRAFT EXPO 2025出展報告-工芸と産地を未来へつなぐ3日間を終えて

大阪・関西万博JAPAN CRAFT EXPO 2025出展報告-工芸と産地を未来へつなぐ3日間を終えて

暮らしとあそぶ、鉄の道具
約4万人来場、大反響の末幕を閉じた
堂々と、鉄器の魅力を伝えきった3日間

 

創業1852年の南部鉄器の老舗・及源鋳造株式会社(所在地:岩手県奥州市/代表取締役社長:及川久仁子)は、一般社団法人日本工芸産地協会の一員として、「JAPAN CRAFT EXPO 2025(会場:大阪・関西万博EXPOメッセ「WASSE」)」に参加しました(2025年6月16日〜18日開催)。
北は岩手・秋田から南は沖縄まで、全国各地の工芸産地20社が集結。2021年、2023年に万博記念公園にて開催されたプレイベントへの参加を経て、今回ついに“本開催”へ。
及源鋳造は、「暮らしをあそぶ、鉄の道具」をコンセプトに掲げた展示・実演を通して、多くの来場者と鉄器の魅力を分かち合いました。工芸産地の一つ、岩手県奥州市に創業して170年。及源鋳造はこれからも“つくり手”と“つかい手”をつなぐ活動を続けていきます。

 


会場には、体験・実演・販売が一体となった出展者ブースがずらりと並びました。中央には、各地から選りすぐられた逸品が集結し、工芸の“今”を一望できる総合展示も登場。さらに、祭りのような熱気を添える演出として、獅子舞などのパフォーマンスが日替わりで披露され、会場全体が工芸の息づかいに包まれた3日間となりました。

 

 

 

旗艦展示コーナー|実用品から”美しき日常品“へ

 

「覚悟の50年史――堂々と、鉄鍋」と題した及源鋳造|OIGENブース内の展示では、時代の兆しに耳を澄ませ、暮らしの「今」を見つめ、カタチと向き合ってきたデザインの歩みを紹介しました。

鉄鋳物の地・岩手県奥州市で、「鍋釜屋」として創業して170年。及源鋳造は、暮らしと食の土台である台所を支える鉄鍋を、主軸に作り続けてきました。 なかでも、この50年は価値観が大きく揺れ動いた激動の時代。変化の波を受けとめながら、暮らしの中の鉄の道具の真価を問い続け、生まれた鉄鍋が並びました。

その堂々たる姿にこそ、「デザインのOIGEN」と呼ばれる所以が表れています。展示に足を止め、じっくり眺めたり声をかけてくださる来場者の姿から、ものづくりの背景を伝える意義を強く感じました。


 

 

 

鉄器体感コーナー|南部風鈴の音、鉄瓶白湯の口当たり、鉄鍋ごはんの湯気

 

及源鋳造|OIGENブースに近づくと、まず耳に届くのは南部風鈴の澄んだ音色。日本の音風景100選にも選ばれている、夏の風物詩が来場者の足を止めます。一つひとつ音色を聴き比べながら、お気に入りを手に取る姿も見られました。

さらに、南部鉄瓶で沸かした白湯の試飲や、鉄鍋で炊いたごはんの試食にも注目が集まり、実演コーナーには連日長い列が。白湯のまろやかさに目を丸くし、炊きたてごはんをほおばって笑顔を見せる来場者の姿に、私たちも大きな手ごたえを感じた3日間となりました。

 

 

 

総合作品展「工芸のどや」へ圧巻の大型鉄器を出展

 

日本工芸産地博覧会の目玉企画であった、出展社自らの誇りを示す作品展「工芸のどや」に、及源鋳造|OIGENは、今では製造が難しい大型鉄瓶と、手作りの羽釜、大鉄鍋の3点を出展しました。いずれも堂々とした風格で、鉄の持つ力強さを存分に表現。まさに「どうだ!(どや!)」と語りかけてくるような存在感を放っていました。

 

 

 

まとめ

 

東北に暮らしていると、関西はどこか遠く感じられます。きっと関西にお住まいの皆さまにとっても、東北は遠い存在かもしれません。

だからこそ、今回の関西万博への出展には特別な意味がありました。東北の工芸、そして南部鉄器を知っていただき、暮らしの中に“鉄の愉しさ”を取り入れるきっかけになればと思い、参加しました。

ご来場された多くの皆さまと直接お話できたこと、私たちにとってもかけがえのない3日間となりました。

 

 

お問合わせ・一般のお客様

OIGEN公式オンラインショップ
お問い合わせはこちら →

お問合わせ・報道関係者様

TEL : 0197-24-2411
MAIL : syuzai@oigen.jp

 

 

 

前後の記事を読む

7/17~9/2開催:料理を重ねるほどに育つ、ワタシだけの鉄フライパン 一生ものの道具と出会う夏、はじまります。| 岩手直営店
8/9~8/17開催:お盆限定 南部鉄器と出会う4つの体験 | 岩手直営店