鉄器はじめ

万が一の「サビ」のお手入れ方法や、鉄瓶の使いはじめの「湯垢づけ」、
鉄鍋・鉄フライパンの使いはじめの「油慣らし」をご紹介します。

鉄瓶のサビのお手入れ

鉄瓶 | サビのお手入れ

鉄瓶のサビの対処法とお手入れについて。鉄瓶にサビが出てしまっても、カンタンなステップでお手入れをしてサビを落ち着かせてあげれば、まだまだ使い続けられます。気になった時は以下のようなお手入れをお試しください。

 

 

 

鉄瓶の内側のサビ

内側にサビが出ても、沸かしたお湯の色が透明で味に変化がなければ、そのままお使いいただけます。 お湯の色や味が気になる場合は、煎茶や緑茶などの茶ガラを市販のだしパックに入れて煮出す方法をお試しください。サビとお茶のタンニンが反応し、サビを落ち着かせることができます。その後、湯垢づけを行います。

 

準備するもの

・水
・煎茶や緑茶の茶ガラ
・だしパック
・布巾
・鍋つかみ

 

 

手順

 

1.鉄瓶の8分目まで水を入れます。

 

 

2. 煎茶の茶ガラをだしパックに詰めて鉄瓶に入れ、蓋を外した状態で火にかけ沸騰させます。

 

 

3. 沸騰後は弱火で20分程煮出します。

お茶のタンニンとサビが反応して、お湯が黒くなります。

 

 

4. 火を止め、溢れない程度に水を足し、茶ガラは取り出さずにそのまま中に入れておきます。

 

 

5. 半日置いた後、中の水を捨てます。

半日程置くと水の色が赤黒くなります。この水の色は、タンニンとサビとの化学変化によるものです。水を捨てて、内部の赤いサビが黒くなっていれば完了です。まだサビの色が赤い場合は、1~5の工程を2~3回繰り返します。

 

 

6. 2~3回水を沸かしては捨てます。お湯が透明になったらお手入れ完了です。

全ての行程が完了したら、最後に30秒程度火にかけ、鉄瓶内部をしっかり乾かしましょう。茶ガラを煮出すお手入れをした後は、使い始めの湯垢付けをし、赤サビの発生を防ぎます。

 

ポイント

赤サビの状態がひどい場合は、歯ブラシや天然素材のタワシ等でサビの部分を軽くこすり、その後、茶ガラを煮出すお手入れをすることで、より赤サビが落ち着きます。 

 

 

 

鉄瓶の外側のサビ

 

準備するもの

・布巾
・油(おすすめは食用の椿油)

手順

サビを布巾で拭き取り、布巾に油(食用椿油がおすすめ)を染み込ませてサビが気になる部分になじませます。

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