mastering|鉄器マスタリング 

パリパリ、しっとり、じゅわっ

食材の水分を調整しながら加熱する
「鉄器で焼く」という調理法

OIGENの3つの「焼き道具」-鉄フライパン、鉄鍋キャセロール、鉄グリルパン。カタチの異なる鉄器が体現する「焼く」という火入れは個性豊か。同じ鋳鉄製でも形状が異なるため、その特徴を活かして「焼く」コツと、その焼き上がりの違いを解説します。

鉄フライパン | 鶏肉

キャセロール | 鶏肉

鉄グリルパン | 鶏肉

mastering_グリルパン_鶏もも肉

鉄器で焼く-鶏もも肉

 

 

 

鉄グリルパン
-煙に怯むことなきメンタルで香り高く「焼く」

凹凸のある分厚い鉄板であるSHA RA KU MONOグリルパン。鋳鉄製の鉄グリルパンはワイルドに見えて、実は繊細で緻密な「焼き」道具。「触れる」部分と「触れない」部分で熱の伝わり方が異なり重層的な味わいに。グリル線で香ばしい焼き目を刻印し、凹の空間の蒸発した油がスモークとなり香り高く仕上げます。

所要時間:約15分

 

 


 

 

ステップ

 

下準備の3ポイント-常温、筋、塩

冷蔵庫から取り出し常温に戻しておきます。太目の筋と余分な皮は取り除きましょう。調理中の熱ムラを減らすだけでなく、嚙み切りにくさ対策にも。両面に塩を振り数分置くと水分が出てくるので、キッチンペーパーでしっかりふき取ります。丁寧な下準備が焼き上がりを変えます。


 

 

 

STEP 1 - 手を使い、鶏もも肉全体に少量の油を馴染ませる

 

 

 

STEP 2 - 鉄グリルパンを中強火にかける

 

 

 

STEP 3 - 煙が出てきたら鶏もも肉を皮目から置く

「焼き」はじめのベストタイミングは煙で見極める

煙が出始めたらスタンバイOKです。煙が出ると驚くかもしれませんが中強火を維持。落ち着いて鶏もも肉を鉄グリルパンに置きます。さらに立ち上る煙とパワフルな音にも怯まずに!

“板”の上で完成させる鉄グリルパンの「焼き」は、少しの勇気とテクニックが必要です。怖がらずに挑戦するのみ。鉄グリルパンでの火入れをたのしみましょう。

 

 

 

STEP 4 - 鶏もも肉を置いたら放置し触らず、4分ほどしたら弱火に

 

 

 

STEP 5 - さらに2分ほど触らないで待ちひっくり返す

*グリル線を格子状にする場合は角度を90度変える

美しいグリル線のためには、待つ姿勢で臨む

食材の焼き具合が気になって触りたくなってしまいますが、グリル線をきれいに刻印するためには、「置いたら動かさない」を徹底しましょう。*グリル線を格子状にする場合は角度を90度変える

鋳鉄という素材でできている鉄グリルパンは、その高い蓄熱と優れた輻射熱で食材を置いても温度がブレにくく、熱ムラが少ないことが特徴です。高温がゆえに焦げや生焼けが心配かもしれませんが、鋳鉄素材の力で食材にはじっくりと火が入っているので、信じて任せてください。

 

 

STEP 6 - 6分ほどしたら完成

*グリル線を格子状にする場合は4分で角度を90度変え、さらに2分焼き合計6分に

 

 


 

鉄器という調理器具ー安定感に優れた火入れの道具

火入れで基本的に避けたいのは「焦げ」と「熱ムラ」だ。OIGEN鉄器は狙った温度帯を安定的に維持し、食材をのせても温度がブレにくく、均一に熱が伝わる調理道具である。エレベーターとエスカレーターの違いのように、温度の上昇と下降が緩やかで「焼き」の状況がよく見える。温度のレイヤーが緻密なため、急な温度上昇で焦げ付いてしまったり、熱ムラで素材の旨味が流れ出てしまったりという、失敗リスクが実は少ない。

「火入れの安定感が違う、鉄器は。」レシピ監修を依頼した料理人が教えてくれた。料理が好きで、もっと美味しくつくりたい人は手に取るべきと言い切りたい。調理の基本である「焼き」の手触りと手応えを感じながら、火入れをコントロールすることができるOIGEN鉄器という調理道具を。