知識

及源鋳造|OIGENのIH調理器対応の鉄器

及源鋳造|OIGENのIH調理器対応の鉄器

「南部鉄器はIHでも使えますか?」というお問い合わせをいただくことがあります。南部鉄器はIH調理器でも使えます。

南部鉄器はIH調理器でもお使いいただけるのですが、さらにソース鋳造|OIGENでは、南部鉄器をIH調理器でより安全にお使いいただくために、「IH調理器対応の鉄器」に独自の基準を設けています。3つの基準を解説した後、鉄器をIH調理器でご使用される際の注意点についてまとめます。

 

 

目次
  1. [独自基準1]一般財団法人日用金属製品検査センターの指示する検査に適合している製品およびその同等品
  2. [独自基準2]底面の厚さ
  3. [独自基準3]対応熱源のマーク
  4. IH調理器で使用する上での注意点
  5. IH調理器対応の鉄器についてまとめ

 

 

 

[独自基準1]一般財団法人日用金属製品検査センターの指示する検査に適合している製品およびその同等品

一般財団法人日用金属製品検査センターの指示する検査に適合している商品およびその同等品を、IH対応の鉄器としております。

※以下本記事内では検査適合品および同等品を「IH対応の鉄器」、それ以外を「一般の南部鉄器」と表記しています。

 

 

 

[独自基準2]底面の厚さ

一般の南部鉄器は底面の厚さが約3.5mm前後で作られていますが、OIGENのIH対応の鉄器は約5mmで作られています。そのため、IHで使用する場合の変形や破損の心配が軽減されます。IH対応の鉄器には、鉄鍋、フライパン・グリルパン、鉄瓶がございます。

IH対応の鉄器 一般の南部鉄器 伝統技法の鉄器
約5mm
約3.5mm
約2mm

*IH対応の鉄器と一般の南部鉄器以外に、江戸時代からの伝統的な技法で作られる鉄器(主に鉄瓶)がございます

 

 

 

[独自基準3]対応熱源のマーク

IH200V
IH100V
IH200V
IH100V
IH調理器200Vと100Vに対応 IH調理器100Vのみ対応
(一般的な家庭用卓上IH調理器は100V)

純正のIH対応の鉄器には、上記の熱源表示マークを表示しております。このマークは以下の基準を満たしている製品に対して表示しております。

1.トッププレート(天板)に接する底面の直径(底径)が12cm以上26㎝以下の製品。

2.反りや脚によってできるトッププレート(天板)と底面との隙間が3㎜以下の製品。

3.通電容量が国内の機関検査の基準値を超える製品。

*該当する鉄器については、当社オンラインショップの各商品ページあるいはカタログをご確認ください

 

 

 

 

IH調理器でご使用する上での注意点


1. 扱いは中火以下

IH調理器は非常に強力な熱源です。断続的な高フレアでのご使用は、鉄器の変形や破損の原因となります。IHでご使用の際は、必ず中火以下でご使用ください。

 

2.急須はご使用いただけません。

内側にほうろう加工(ガラス質のコーティング)を施しているものは急須です。 急須は茶こしに茶葉を入れてお茶を入れるための道具です。 ガス火と同様に、急須を高温で熱するとほうろうが割れてしまう可能性がございます。 本来の用途以外ではご使用をお控えください。

それぞれの特徴と用途について 鉄瓶と鉄急須の違いとは何か。それぞれの特徴と用途についてご紹介します。及び源鋳造|OIGENの南部鉄瓶と鉄急須の違いはこちら

 

 

 

 

及源鋳造|OIGENの[IH調理器対応の鉄器]についてまとめ

IH対応の鉄器熱源表示マーク
IH200V
IH100V
IH200V
IH100V
IH調理器200Vと100Vに対応 IH調理器100Vのみ対応
(一般的な家庭用卓上IH調理器は100V)
IH対応基準1. 天板に接する底面の直径が12cm以上26cm以下

2. 反りや脚によってできる天板と底面との隙間が3mm以下

3. 通電容量が国内の検査機関の基準値を超える製品

 

適期の種類 IH対応の鉄器 一般の南部鉄器 伝統技法の鉄器
底面の厚さ 約5mm 約3.5mm 約2mm
IH調理器(200V/100V) × ×
IH調理器(100V) ×

 

 

 

 

関連記事

鉄器の赤サビと黒サビ

湯が美味しくなる役者「湯垢」-育てて使う、鉄の湯沸かし道具の流儀

鉄瓶と鉄急須の違い -南部鉄瓶と、鉄急須それぞれの特徴と用途の違いについて

及源鋳造|OIGENの「南部鉄瓶」について

 

前後の記事を読む

自分が納得できる、いいと思えるモノを-石膏原型職人・及川松美
「南部鉄器」の物語(後篇)-南部鉄器のターニングポイント