daily scene|日々のひとこま 

lazy lunch, one-pan pasta.

ランチは鉄で、ワンパンパスタを

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ズボラ飯が、画になる鉄フライパン

家で仕事を片づける土曜日。気づけばお昼時間はとっくに過ぎて。「簡単でいいならつくるよ」と。楕円形の変わったカタチのフライパンひとつで仕上げる、王道ケチャップ味のナポリタン。「できたよ」と出されたあつあつを、鉄フライパンからそのまま食べてもさまになる。

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楕円形の“熱ムラ”こそ、味方

楕円形の形状がゆえに、火のあたり具合によって温度差がでる。それをうまく利用するのがこの鉄器使いのコツ。切った具材は、次々と入れて強火でさっと炒める。 焦げやすいものは、温度がやや低めの“端っこ”で待機させながら。 火が通ったら水を加えて、パスタを投入。鉄蓋をすれば、自然な圧力で一気にゆで上がる。仕上げにふたを開けて、余分な水分を飛ばし、味を調えて完成。

ワンパンナポリタン

陸兆 フィッシュパン

引っ張る

名に「魚」を冠した鉄鍋フライパン、陸兆 フィッシュパン

鉄器といえば熱ムラの少なさが魅力。この楕円形パンはあえて温度差を活かす設計。火の通りにくい魚の胴体にはしっかり熱を、頭や尾は焦がさず仕上げる。この構造の妙は、ワンパン調理でも活躍。焼きそば、炒飯、ナポリタン。1〜2人分をひとつで手早くつくれて、そのままうつわとしても映える一枚。工芸家・小笠原陸兆氏の代表作。

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ランチは鉄で、ワンパンパスタを

お腹は空いているけれど、ちゃんとつくるのも外に出るのも面倒。誰かがさっとつくってくれるのもうれしいけど、自分でさっとつくるのも、悪くない。そんな日の味方、ワンパンナポリタン。“そこそこ”でいい日の、小さな“わざわざ”が、意外と、心ととのうリズムになる。残りの一日、何しようか。